我が家には妖怪が住んでいる。 爪切り隠しという妖怪で、この妖怪がいる家は引き出しに入れておいたはずの爪切りが勝手にどこかにいってしまうとか。 そして自分の時間を奪ってしまうという凶悪な妖怪である。 さてこの妖怪にどうやって立ち向かえばいいか。 どこかにやってしまってもすぐに見つけ出すにはどうすればいいか。 さあみんなで考えよう。

紐をつけておく

どこかワイヤーを括りつけてその範囲内でしか爪切りを使えないようにする。 これはいいかもしれない。 が、家の中のどこでも爪を切ることができなくなってしまう。 使い勝手が悪くなりそうだ。

呼んだら返事をしてくれる

ラズベリーパイのような小型コンピュータを爪切りに取り付ける。 そしてsiriとかコルタナのように音声で答えてくれるようにする。 「ヘイ、爪切り」と言えば「ここです」と答えてくれる。 これは素晴らしい。 が、コンピューターを動作させるには電源が必要だ。 乾電池で動かすとしても電池が切れてしまったらどうしよう。 うーむ、他に案はないか。

使い捨てにする

ホテルにあるカミソリとか歯磨き粉みたいに、一度きりの使い捨てとして常に常備しておく。 これならどこかにいったとしてもストックが常にある。 なるほどこれはいい。 が、ちょっと嵩張りそうだ。それにちょっと高く付きそうである。 うーむ。どうしたものか。 なかなか良い案が出てこないぞ。 え?使ったら元の場所に戻す? いや違うんだって。引き出しに入れておいたのに勝手に無くなるんだってば。 そういえば世の中には「プリン隠し」という妖怪もいるとか。 冷蔵庫にプリンを入れていたら勝手に無くなってしまうとか。 ああ恐ろしい。