「んー、なんかおかしくない?」
「これはどうなってる?」
「うん、そうだよね。じゃあこっちは?」
「なんでこうなってる……?なるほど、そういうことか。」
「つまり、これをこっちにすればいいんだよね。」
「オッケーオッケー。」
これ、全部独り言だったりするのがエンジニアという職業なのです。
プログラミングという作業は、1+1はと聞いたら2と返ってくるのです。
はるか昔はコマンドを打つたびに「OK」とか「complete」と返ってきたり、「?」と聞き返してきたりしたのです。
ファミコンドラクエ1の「コマンド?」のような感じで。
で、そのうちコンピューターが人格を持っているような気になり、そんな扱いになってくるのです。
パソコンのことを「この子」と言ったり、
コマンドの結果がエラーで返ってくると「怒られた」と言ったり、
Macに浮気、とかWindowsに浮気、とか言ったり。
だからたまに違う答えが返ってくると、なんで、と聞きたくなるのです。
そして別な入力をしてみると、そうだよね、と言い出すのです。
で、最終的にうまく動いて「いい子だ」とか「ありがとう」と言い出す。
なぜだか知らないけどほとんどのエンジニアがこういうパターンに陥るのですよねえ。
そんなわけで、ぶつぶつ言っているエンジニアがいたとしても頭がおかしくなったわけじゃないです。
そっと見守ってあげましょう。
時に煮詰まっている事もありますけど、下手に声をかけると思考が中断されてかえって邪魔になるのです。