前々から少しずつ読んでいたこの本、『ビジネスを蝕む思考停止ワード44』を読み終わった。 いやー、面白い本でした。ライフハッカーさんが勧める本は面白いのが多い。 あるある、って何度も頷いてしまいましたよ。 この本は人が使いがちなんだけど、使うと思考が停止、つまり考えなくなってしまう言葉がずらりと並んでいます。 これが非常に面白い。 ああ確かに使ってしまう、とかいう単語が多いし、筆者のツッコミもなかなかすばらしい。 例えば、【一般的】。 ついつい使ってしまう言葉なのですが、ちょっと待った。 ここで筆者はこう突っ込む。 「あなたのいう”一般”って、どんな人たちのことですか?」 「”一般”というのは、どこのコミュニティでの話ですか?」 ああ、確かにこれ答えるのつらいかも。 一般的に、って自分が考えている世界でしかないですね。 どこにも根拠が無い。 確かに筆者が言うとおり、合いの手みたいになっているのかもしれませんな。 もう一つ例を出そう。 【イノベーション】 これもいろんな企業とか、個人も言う言葉ですよね。 もっとイノベーションを起こしたいとか。 でもここでまた筆者は突っ込む。 「イノベーションを起こした結果、どんな企業や組織にしたいのですか?」 これはまたきつい一言。 要はイノベーションってのは手段であり、目的が無いままイノベーションとか言い出しても駄目と。 イノベーションって言葉が独り歩き、あるあるですねえ。 とりあえず言っておけばいいって感じは良くないなあ。 他にも面白かったのは【がんばる】。 これは確かに思考停止しちゃいますよねえ。 つい言ってしまう、がんばれという言葉。 でもなんて言ったら分からないから、思いつかないからがんばれっていう言葉しか出てこなかったり。
がんばれという言葉では人はがんばれない。 がんばれではない別の言葉をかけることで相手の心情に影響を与え、結果的に「がんばろう」という気持ちが、言葉をかけられた人のなかにおのずと湧き上がるように仕向けるしかない。
ですってよ。 うーむ、難しい。 色々とブログネタにできそうな文章ばかりだったし、なかなかいい本ですね。 読んでみてもいいかもしれませんよ。