#劇団ノーミーツ の #むこうのくに を見てきた

なんだか最近話題になっている劇団ノーミーツ。
外出自粛で劇場とか閉まってるからリモートでzoomとか使って演劇やっているらしいですね。
ちょっと気になっていたので、見てみることにしました。

さてこのむこうのくに。
バックエンドにzoomを置いて、その上にフィルター被せてフロントエンドはvimeoという構成かな。
だいぶシステムに詳しい人が作ってる印象。
今の事情を反映した画期的な形かと。

劇団ノーミーツ

これは今のコロナウィルス時代に関わらず、色々な都合で劇場まで足を運べない人とか、そういう人にとってはすごくいいのかな、って思います。
劇場のキャパとか無いからいわゆるチケットノルマ的な話もないし、無名劇団でも見に来てくれるかもしれないし。チャット機能とか、投票のようなシステムとかも直接観客のリアクションが確認できないから確かに良いのかもね。

が、やっぱり見ててまだまだ色々粗は出るなという感じを受けました。
ここからはネタバレも多少出てきますのでご注意を。

こういう形だとやっぱり映像媒体になってしまうから、比較対象がドラマとか映画になってしまいます。となるとやっぱり舞台役者と映画俳優の比較になってしまうし、そんなの映画に勝てるはずが無いですよね。
映画俳優が舞台とかミュージカルに出て苦労するのと一緒。
だからどうしても舞台役者特有の間とかリアクションとか、そういうのがやたら気になってしまいました。
生放送だからクオリティ低くていい、ってのはまた違うし。

てか舞台の袖とか客席とか、そういう空間が無いからやっぱりこれ演劇としては見れないという印象。カメラを止めるなを見ている感覚に近いんですよね。

んで、どうしても自宅でのzoomなので、全員椅子に座っているような形となる。だから脚本なんかもけっこうありきたりになってしまう。
てか、なんで巨大なITシステムが支配する世界って必ずぶっ壊そうとするんでしょ。。

最近は仮想空間とかAIシステムが乗っ取られるとか人間の感情を持つとか反乱起こすとかそういう系の脚本がやたら多い印象だし。今後こういうリモート演劇とか増えたとしても同じようなジャンルに偏ってしまうのでは、と心配。
システム屋さんとして見てハッキングとかAIとかだいぶ世間の認識と違うってのはまあ良いとして。
人工知能と人工頭脳をごっちゃにしないでください、と言ってもどうせ伝わらないし。

あとラストはカーテンコール無しでCGのエンディングロールだけってのは、これは無しだろ、と思いました。
個人的にカーテンコールって演劇におけるめっちゃ重要で大好きな瞬間なので、映画みたいなエンディングロールが流されてポカーンと。
せめて一人一人ワイプで移すとかできなかったんですかねぇ?

他にも劇場の席に置いてある他公演のチラシとか、画面のどこかにバナーでも貼るなりできたし、アンケート回収用にGoogleフォームとか置いたほうがいいんじゃないですかね。

ちなみに、自分は常にフルスクリーンにしてたので例の投票システムが投票モードになったのとか、まったく気づかなかったです。。
チャットも、なんか劇場でスマホいじっているような感じがしてて良い気分がしなかったので速攻でOFFにしました。
基本自分はYoutube生放送とかでもコメント非表示にするので、ここは個人の志向かと思いますが。
ま、フルスクリーンにしてるんでどっちにしろ表示されないですが。

とまあ、それなりに厳し目な意見となってしまいましたが、個人的にこれは演劇でも映像作品でもないじゃない新しいジャンルだ、と思っておりますので、まだまだ伸びしろはたくさんあると思います。
今回は全員室内だったけど、例えば騒音と照明の問題を抜きにすれば夜の公園とか河原とかからzoomつなぐなんてこともできるし。
1000人規模の劇場だと役者の表情とか見えないけど、オンラインならよく見えるし。
そういうこのジャンルだけの良さをもっと追求してみると良いのかなと思いました。

お疲れさまでした!